片付けのはじまり

18歳で大学の近くに一人暮らし。
私が初めてアルバイト代を貯めて買ったのが、ベッドフレームとスプリングマットレスでした。

赤味がかった木のフレームが2万円
マットレスが1.5万円 くらいのお値段。
学生にとって3万5千円というのは大金であり、いろいろ検討してやっと手に入れたという代物でした。

大学では油絵を描いていたので、絵の具やらキャンバスやらにとにかくお金が奪われました。洋服やバッグやその他に回す余裕はあまりありませんでした。

そんな私がベッドの次に買った高額のモノといえば、卑弥呼の牛革のブーツ2.5万円
当時はアムラーブームで、モノトーンの服やヒールの高いブーツが流行でした。

ベッドもブーツも値段が高いのでとにかく慎重に選びました。
だからとびきりお気に入りでした。

とびきりお気に入りのモノを持つと気持ちが満たされる。
なんとなくですが、分かるようになってきたように思います。

それから、悩みに悩んで選んだモノが今も『好き』の基礎になっているということに最近気がつきました。

家具はいろいろ検討してもやっぱり赤味がかった木、靴は黒の牛革を選んでしまいます。

『自分の軸』はきっとみんなが持っているもの。

その後しばらく時は経つのですが、
社会人になり引っ越します。
20平米の収納スペースがキッチンの棚しかない部屋でした。
そこでなぜかはじめて、
『トイレットペーパーのパッケージと生理用品のパッケージの柄がうるさいな。』と思ったのです。
それを可愛い紙袋に詰め替えたりするようになりました。

遊びに来た友達に、
『こんなところにオシャレを考えてすごいね!』と言われました。

きっとその瞬間がターニングポイントだったのだと思います。

私のお片付け人生はそこから始まりました。

room work

お部屋と心の整理をサポート 整理収納コンサルタント& メンタルトレーナー 鷹野由紀

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