【お子さまの作品や写真の整理について】質問をいただきました。

ご質問
『私は思い出の品を整理するのが苦手で、写真や子どもが描いた絵などが大量にあります。整理収納をどう区切りをつけ行うのが良いでしょうか?』


まず知っておいていただきたいのが、
思い出の整理というのは、整理の中でも一番難易度の高いカテゴリーだということです。

思い出の品をすんなり整理できる人というのは、洋服や日用品、本、趣味のもの、書類などが整理できています。

つまり、思い出を整理するということは、そのモノ自体ではなく、ご自身の感情や思考を整理することだからです。

まずは、思い入れの少ないものから整理の練習をお勧めします。

それを前提として、以下のアドバイスをさせていただきます。


まずは、お子さまの作品や写真の残し方を考えます。
1.誰のために何のために残すのか?
2.どのように残すのか?

【1.誰のために何のために残すのか?】

自分たち親のために、子どものためになど、誰のために何のために残そうとしているのでしょうか?

『子どもが巣立つ時に渡すため』に思い出ダンボールを何箱も保存している方を2人知っています。
そのお2人共、ご両親から同じようにアルバムなどを大量に渡されたそうです。それに対してあっけらかんと『迷惑だった』とおっしゃっていたのにびっくりしました。
同じことを我が子にもしようとしていますよ〜とお伝えしたのですが、
親がしてくれたことは、自分も我が子にするのが当たり前、とのこと。
お子さまの為に残してらっしゃる方は、渡す前にお子さまに一度おたずねしてください。

私個人としては、子どもの小さい時の思い出は、親のものだと思っています。残しておきたいと思うものだけを残すようにしています。それは、理屈ではなく見た瞬間にわかることです。全部残したいと思うなら、整理せず全部残しておけばいいと思っています。

絶対整理しなければいけない法律はありません。バチも当たりません。全部取っておくという選択肢もあるので、無理して整理しようとしなくても大丈夫です。



次に、

何のために残したいのか?


『子どもが成長したときに一緒に眺めたい』

『結婚式の時使うかも』

『有名人になったらテレビ局に貸してといわれるかも』

『老後の楽しみ』

などなど、様々な理由があるかと思いますが、それに添った整理をすればよいのだと思います。

【2.どのように残すのか?】

作品の残し方、写真の残し方は3つです。
A.現物を残す
(そのものが残るが、かさばる、劣化する)
B.写真に撮り印刷して残す
(飾ったり、アルバムにしたり見たいときにすぐ見られる、印刷、管理に手間がかかる)
C.写真に撮りデータで残す
(物量が増えない、大量になりすぎると探すのが大変)
それぞれメリットデメリットがございます。
それらを考慮し、ABCを組み合わせて保存してください。

オススメの方法は、作品をもらった時に、
お子さまの顔の近くに持たせて写真を撮ります。そして現物は、家族の集まるリビングダイニング辺りに飾り、おもいきり賞賛します。
次の作品が来たら交換します。
その繰り返しです。
現物で残したいもの以外は手放します。

お子さまにとっては、親が作品を大事に保存してくれることよりも、たくさん見てくれて、褒めてもらえることのほうが、うれしく満足できるのです。



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